川崎病

息子氏、川崎病にかかる。

04/28

息子の機嫌はとても良い。おっぱいの飲みも良い。
14時。三種混合を受けに行く。接種前に息子氏の熱を測ったら38度4分の熱。37度5分以上は、予防接種は受けられない。診察をしましょうと言われる。

先生に、乳幼児の発熱の可能性は尿路感染が多い。採尿して1時間ごとに熱を測って、診察の最後の方にまたくるように、と言われる。
15、16、17時と熱は変わらず。尿を持って再び診察へ。
尿を検査した所、異常なし。採血する事に。
私だけ診察室から出される。息子の泣き声の響く廊下でしばらく待たされる。
とても長い時間待たされた様な気がした。
採血の結果、赤ちゃんなので、どことは言えないが、体内で炎症が起こっている事を示すCRPと白血球の数値が高いと言われる。明日は休日なので30日にまた診察するということに。
抗生剤を処方され帰宅。19時、息子に抗生剤を飲ませる。23時頃から体にじんましんの様な発疹が出来始める。背中が特にひどい。抗生剤の副作用かもしれないと思う。
熱は変わらず。

04/29

休日。
相変わらず38度前後。機嫌は普通。おっぱいの飲みも普通。
発疹がひどくなっている。背中は真っ赤に腫れて、胸とお腹に発疹が目立って来た。腕や、足にも。
抗生剤の副作用を心配して、旦那様と休日にやっている診療所へ。
抗生剤の薬疹かもしれないし、他の病気かもしれないと言われる。
また採血。
CRPと白血球の数値は横ばい。抗生剤は飲まない方が良いと言われる。アレルギーや薬疹なら、ステロイドの塗り薬が効くかもしれないと言われる。
ここで、あまり考えなくてもいいけれど、川崎病なんていうのもあります。と言われる。
この日はまだ大きな病院へ行く必要はないでしょうというこで、帰宅。帰ってステロイドを塗る。新たに処方された抗アレルギー剤を息子に飲ませる。
熱は依然下がらず。

04/30
息子は、さすがに熱で辛そう。
おっぱいは飲む。
気を使うように、微笑んでくれる。
夜塗ったステロイドは効いてない模様。体が所々赤い。熱は変わらず。
旦那様と再診へ。
熱は続いている、と伝えると、発熱して3日目なので、大きな病院へ行くようにと、紹介状を書いてもらう。すぐに池尻大橋にある東邦大学医療センター大橋病院へ。
また採血。数値は若干上がっている。手足も赤い。
ここで、改めて川崎病と言う名前を聞かされる。
生後間もない乳幼児から小学生くらいまでの子供にかかる病気で、全身の血管が炎症を起こし、一番の心配は心臓の周りにある、冠動脈に瘤が出来、心筋梗塞になる可能性が出てくると言う。目安は、CRPや白血球の炎症を示す数値の上昇。
そして、川崎病の症状は6つ。"5日以上の発熱、発疹、リンパの腫れ、手足が赤くなる、唇が赤く腫れる、目の充血"。
この時点で、息子には症状が全て出ておらず、この日の診察は終了。帰宅。発熱や発疹の経過を見るためにも、薬は何も処方されず。熱で辛そうなので、おでこを冷やしたりしながら夜を越す。
いつもより、ぐずる。

05/01
一人で息子を連れて、再び大橋病院に。
熱は変わらず。発熱して4日目。息子の具合は悪そう。
顔色も悪く、発疹が出ていて、更に具合が悪く見える。採血、診察の結果、数値は上がっているし、目も昨日よりは充血してる、手足の発赤、唇の腫れ、発疹と4つ川崎病の症状と当てはまると言われる。川崎病と診断されるには5つ以上の症状が見られること。
明日、5日目にまだ熱が下がらないようだと、川崎病で確定と言われる。
連休が始まると言う事もあり、大事をとって、入院決定。
一人、息子を抱えて、病院内を行ったり来たり、レントゲンを撮ったり、心電図を撮ったり、入院手続きを済ませる。
母や義両親が駆けつけてくれる。
私は気が緩んで、涙が出た。
病室で付き添えると言う事に。入院準備を整える。朝から忙しい1日。
年期の入った病室、固く狭いベッド、暑すぎる病室、ぐずりまくる息子、自分も具合の悪くなる思いで、夜を過ごす。
レントゲンや心電図の結果、息子の心臓は異常なし。後々、浮腫んだりして、針が入らなくなると困ると言う事で、生後四ヶ月の息子の腕に点滴の針が刺される。脱水防止も兼ねて、水分が入れられる。

05/02
入院2日目。発熱5日目。
5つの症状が揃い、川崎病確定。
顔の赤みや目の充血がひどい。アスピリンによる治療が開始。ナトリウムも点滴で入れられる。これで、解熱されて、血液検査の数値も正常に戻れば問題ないと言われる。
息子は辛そう。はく息も熱い。採血も毎日ある。もともと赤ちゃんはむちむちしている上に、浮腫始めているので、非常に採血しにくいそう。
エコーで心臓を見る。こちらは異常なし。
夜も、ぐずる。

05/03
入院3日目。
午前中、熱が37度後半に。
私は下がってきたと嬉しく思ったけれど、小児科の先生は次のステップの治療に行くかいまいち判断のし辛い体温の高さだと言う。
採血の結果はあまり良くない。川崎病は発熱1日目を病日1日目として、病日9日目までには、それ相当の治療をしないと、ぐっと冠動脈瘤の可能性が上がってくると言う。
息子は本日病日6日目。
先生的には、どうにか治療の方向を決めたい様。
午後、義両親と旦那様に息子の看病を任せて、一旦帰宅。
夕方病室に戻ってみると、息子の熱は上がり、唇は何倍もの大きさに赤く腫れ上がっている。
治療は次のステップにいく事に。
アスピリン投与に加えて、ヒト免疫グロブリンという、ヒトの血液から集めた抗体も投与する事に。はじめは少量から点滴で入れられて、副作用が見られなかったので、量をふやしての一回目の治療が始まる。これで、解熱されて、採血の数値も下がる良いなと言う事に。
とりあえず、早めに判断がついて、治療を開始できた事で、ちょっとホッとする。

05/04
入院4日目。
朝方一回目のヒト免疫グロブリン投与終了。
解熱成功。
白血球の数値が下がり始める。アスピリン治療一本に。
でも、まだ熱が上がる可能性があると言われる。そうするともう一度ヒト免疫グロブリンの投与。それでもだめならステロイドの投与をしなければいけないらしい。ヒト免疫グロブリンが保険でカバーされるのが、2回までだかららしい。
そして、特に月齢の低い男の子はたちが悪い、熱が再発する可能性が高いと。1日中熱は上がらず。
息子は元気になって来た。
環境の変化にようやっと気付く余裕ができ、夜中は思いっきりぐずる。

05/05
入院5日目。
熱は上がらない。
息子、すこぶる元気。笑顔も沢山見せてくれるように。
血液検査の結果も良好。でもまだ熱が上がる可能性があると言われる。
この日は、別の新たな問題が。
息子の便の色が白っぽい。看護士に伝えた所、便からロタウイルスが検出される。胃腸炎のような症状で、水の様な下痢や嘔吐、発熱の可能性が新たに出て来た。
なんと!色々ありますね。
口から体内に感染するようで、院内感染を防ぐために、息子の病室から外泊中だった患者さんのベッドが丹念に拭かれ、運び出され、出入りする医者や看護士はゴム手袋や、ビニールのエプロンに帽子等を装備し始める。オムツ替えも、面倒な手順を踏まなければいけなくなった。
一日中、ロタウイルスによる症状は、特に出なかった。
私も無事。
ロタ自体はとても感染力の強いウイルスのよう。

05/06
入院6日目。
この日は採血なし。
発熱もせず。
とりあえず、もう熱が上がる可能性はほぼ無いと言われる。
川崎病が下火になって来た様。ロタによる影響も特になし。採血の結果も良好。ただアスピリンの影響か、肝機能を示す数値が許容範囲以内だけれど、若干高いと言われる。
息子は、自分で、点滴の針が刺さっている周りをガードしているテーピングを楽しそうにはがし、針までずらしてしまって、点滴差し替えに。
4ヶ月くらいの赤ちゃんにはそんな事まで、出来るのかとびっくり。川崎病は血管の炎症なので、静脈に針が刺しにくくなっているとの事で、採血と点滴差し替えで約1時間はかかっていた。

この日は、私が風邪に。
同じ病院の内科にかかる。授乳中と言う事もあり、ターゼンという解熱作用も特にない、のどの炎症押さえる薬のみもらう。
結局熱があがり、付き添いを断念。
夜自宅へ帰る。

05/07
入院7日目。
息子は元気そう。
点滴のチューブが抜ける。念のために針は入れられたまま。
熱が少し上がったと言う話しだったけど、すぐ下がって、特に重用視されず。

完全母乳で来ていたので、おっぱいをあげられなったことで、おっぱいが張りすぎて辛くなり、朝7時に38度の熱の中、病室へ。授乳してちょっと楽に。
ただ、すぐ看護士に帰る様言われる。
きっと、ひどい顔をしていたのだろう。
頭がフラフラで慣れない搾乳など出来るわけもなく、午後には、おっぱいが張りすぎて涙が出る程痛くなる。夕方6時、高熱の中、今度は桶谷式母乳マッサージを受けに。張りすぎて乳腺炎にもなりかけ。しぼって楽にしてもらう。とりあえず、熱を下げて赤ちゃんにどんどん飲んでもらうしかないよ!搾乳だって、私の様な出過ぎのおっぱいにはあまり効果ないよ!と。乳腺炎の時にも処方される、授乳中に飲んでも大丈夫と言う、鎮痛解熱剤のロキソニンを飲んで、その夜をやる過ごす。
熱が下がった事で、ちょっとは搾乳もできた。
息子はどうにかミルクを飲んでくれていたみたい。

05/08
入院8日目。
息子、元気。
お風呂開始。お風呂に入れてもらいとても嬉しそうだった。
私は、解熱剤で無理矢理熱だけ押さえてるので、具合自体は依然悪いまま。息子に授乳するために午前と夜に病院へ。
後は旦那様に任せる。

05/09
入院9日目。
息子、元気。点滴の針が抜けた。
寝返り練習も順調。ミルクもぐんぐん飲む。
穏やかな顔して、すやすや眠った。

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